長崎県歯科医師会

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ゴム床義歯

ゴム床義歯

(長崎)田代弥平先生寄贈 長崎県歯科医師会所蔵
(対馬)高森三利先生寄贈 長崎県歯科医師会所蔵

 1851年歯科医師トーマス・エバンスとチャールズ・グッドイヤーはゴムの硬化法を研究し、義歯床に蒸和ゴムを利用することに成功しました。グッドイヤーは1855年米国及び英国で特許を得てグッドイヤー社を創立しました。
 我が国へは、フランスの歯科医師アレキサンドルが紹介し、弟子の神翁金松が1877年(明治10年)の第一回内国勧業博覧会にゴム床義歯を出品展示しました。その後、この材料は広く普及し、アクリル樹脂が導入されるまで使用され、我が国では終戦直後まで利用されました。
 対馬(厳原)で平成3年3月まで約48年間釜山シナさん(88才)が使用されていた上下顎ゴム床総義歯です。