長崎県歯科医師会

長崎県歯科医師会は、医道の高揚、歯科医学の進歩発展及び公衆衛生の普及向上を図り、
社会福祉の増進に努力いたします。「8020ながさき」
〒852-8104長崎市茂里町3番19号 TEL095-848-5311

「歯っぴい龍」って?

ホーム歯の学校歯の歴史博物館 ≫ 歯抜・歯抜師

歯抜・歯抜師

長崎県歯科医師会会史第一編

歯抜・歯抜師

 歯抜、歯抜師は香具師仲間です。彼らは師弟の組織があり、親分から抜歯のワザを仕込まれました。その修業とは、厚い板に釘を打ち込み、それを用具を使わず2本の指先だけの力で抜き取ることでした。商売は社寺の祭礼や縁日などの盛り場で、刀の居合抜きやコマの曲芸で客を集め、面白い口上で集った客の中から抜歯の希望者を募り、その場で抜いてやり、料金をもらっていました。その手業の妙技を見せてまた客を募る-いわば大道芸の治療でした。これはヨーロッパやアメリカと同様です。ついでに歯磨き粉や歯痛止め、うがい薬なども売り付けていました。香具師は歯の医学などの知識は全くなく、その技能だけで商売をしていました。