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全體新論

長崎県歯科医師会会史第一編

全體新論

 内容は歯科についても高度な記述があり、解剖図もすぐれています。例えば乳歯と永久歯の交換する過程を示す透視図は解剖学的に正確に図示されています。永久歯の歯数も32本とするなど、それまでの日本の医書には全くなかった新しい知識が掲載されています。
 特に綿花を使用しての根管清掃をはじめ、大きい齲窩に対するアマルガム充填、また小さい齲窩に対する金箔充填の記載とアフタに対する硝酸銀塗布法、歯周疾患に対する歯石除去法は、日本の口腔外科史だけでなく、保存修復及び歯周治療史上でもその意義は大きい。