ホーム歯の学校歯の歴史博物館 ≫ 瀉血

瀉血

長崎県歯科医師会会史第一編

瀉血

 古典的な説によると、血液がふえすぎると、いろいろな障害をおこすので、定期的に血を出してやらなければならないとされていました。それを床屋が請け負っていました。ソラマメ形の容器の凹んだ部分を腕にあてがって、皮膚表面の静脈を切開して出した血液を瀉血盆うけました。瀉血盆の形から床屋のマークがソラマメの形をしていたこともありました。技術が社会から尊敬されない時代には、このような手技を主とする職業の評価は低かったようです。